廃車とスクラップの違いについて




故障したり年式が古過ぎてほとんど中古車としての価値がない車を手放す際には、大抵の場合廃車手続きをすることになります。そしてその後スクラップ処理されることが多いことから「廃車」イコール「スクラップ」と思われがちですが、厳密にはこの2つは違うものなのです。

廃車には一時抹消登録と永久抹消登録の2種類の手続きがあり、海外出張や長期入院などで一時的に車に乗らなくなる時や譲渡する時などには一時抹消登録を行うことになります。これによりその車は公道を走行することができなくなりますが、自動車税を支払う必要がなくなります。再び乗ることになった時は再度申請を行えば大丈夫です。

そして永久抹消登録ですが、これはもう乗らなくなっていらない車を廃車にする時に行います。スクラップ処理されるのはこの手続きの場合です。乗らなくなったけど思い出がある車なので自分で保管するといった場合でも選べる手続きではありますが、永久抹消登録をした車は2度と公道で乗ることはできなくなります。

2つの手続きは共に陸運支局や軽自動車検査協会で行うことになり、書類やナンバー、印鑑証明書が必要ですので少し面倒な作業です。しかし廃車買取業者に車を買い取ってもらうのであれば代行してくれる場合がほとんどです。

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